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大人が学び、新しい習慣をつくる大切さ(前編)

2023.8.3

今回は「大人が学び、新しい習慣をつくる大切さ」というテーマで書いてみたいと思います。

 

ここ数年の時代の変化は、それ以前と比べて大変激しくなっています。これまで「常識」とされてきたことの中には、今の時代、すでに通用しないことが混ざっています。

 

例えば、これまでは「しっかりごはんを食べなければ、元気が出ない」という常識のもと、毎日3食食べることは常識でした。しかし、「ごはんの消化より身体の回復に力を使えるよう、疲れているときは食べない方がいい」といった意見も近年、よく聞かれます。そういった「新しい常識」に気付くためにも、情報を自ら求め、学び続けることが大切だと感じます。

 

しかし、学びと行動が結びつかないことはめずらしくありません。学びと行動の間に横たわる、大きな谷を跳び超えるにはどうしたらよいのでしょうか。私は、無意識で続けてきた習慣を見つけ直し、時にその習慣を捨て、学びと行動を結びつける「新たな習慣」をつくりあげることが必要だと考えています。

 

私も最近、自分がより幸せになるためのお金の使い方を学び、「自分と自分の周囲の人がうれしくなるような経験に使うとよい」と知りました。あとは、学んだ通り行動すればいいだけ。なのに、私にはこれまで無意識で続けてきた「悪しき習慣」がありました。とにかく、買い物が大好き。物欲が強く、お金があればあるだけ欲しい物を買おうとしてしまうのです(苦笑)。長年の習慣を捨てるのは、大変です……。

 

そんなとき、ある社員が「会社で、BBQをしたいです」と申し出てくれました。社員はもちろん、社員の家族、地域の方にもBBQに参加してもらえたら、これは「みんながうれしくなる経験」になるかもしれない。そう思い、費用を出すことにしました。会社でのBBQをひとつのステップに、私の新たな習慣づくりが始まっています。

 

私の「悪しき習慣」はまだまだあります。社長というのはある意味都合のよいポジションで、自分が不得意なことは優秀な社員に任せ、得意だけに専念できます。私は失敗を恐れ、未知の領域を避け続けてきました。その結果何が起こったか。仕事でつまづく社員を見て「努力しないせいだ」だと考えるようになったのです。

そんな「悪しき習慣」を壊したのは、和太鼓の練習でした。社員や経営者仲間が太鼓を叩く姿を見て「絶対無理」と予感した通り、いざやってみるとひどいことになりました。何度やってもみんなのように叩けない。努力しても、成長の様子が見えない。普段は曲がりなりにも社長としてふるまっているのに、太鼓の練習ではとんでもない劣等生。惨めな思いで仲間を眺めながら、初めて、自分が「努力不足」と断じてしまった社員の痛みがわかった気がしました。頑張ってもできないことはある。その仕事を任せた自分が悪かったのだ。できない理由があったのかもしれないのに、彼の言い分に耳を傾けようとはしなかった……。

 

それ以来、社員との対話を重ね、自分の弱みも包み隠さず見せることで、社員も少しずつ本音で話してくれるようになった気がします。常に目標としている「日本を元気に!」を本気で実現するためにも、悪しき習慣から抜け出し、自身の器を少しずつ広げていきたいと思います。